はじめてのAWS

皆さんこんにちは、Morihiroと申します。

私はある企業で10年以上に渡りずっと契約、財務経理、経営企画等、管理部門関係の仕事をして参りましたが、今年の4月から、AWS(Amazon Web Services)に関する事業をする現場の部門に異動になりました。世界最大級のネット通販企業でであるAmazon社の、もう一つの柱の事業であるITクラウドコンピューティングサービス事業がAWS事業である、とのことですが、事業の現場に来て技術者の人たちと一緒に仕事をすることになってしまった以上、新聞や雑誌に書かれていることだけではなく、現場現物に少しでも触れることにチャレンジしてみたいと思い立ちました。

そこでまず、このブログでは、 趣味でパソコンは好きですが、 企業の情報システムに関わる業務経験は全くない、でも関わりを持たないといけなくなった、という私が、果たしてAWSに実際に触れてみるとどんなことになるのか、何が見えてくるのか、を綴ってまいりたいと思います。毎週週末更新を目指しますのでお付き合いのほどよろしくお願い致します。

コメント、質問大歓迎でございますが、世界に公開されておりますので実名はなしにてお願い致します。

そして五十の手習いへ

さて本日をもちまして私は五十歳の誕生日を迎えました。「はじめてのAWS」として4ヶ月半いろいろAWSに触れてみる軌跡をご紹介してまいりましたが、これからは「趣味のAWS」へ更に邁進して参りたく存じます。

ということで、「はじめてのAWS」はこれにてお開きとさせて頂きます。ありがとうございました。

住所をつけましょう(3)

さて、前回AWSのドメイン名の料金表までたどり着きましたが。。。

先々月、Wordspaceをつくってすぐ消したときに、20ドル以上課金されてへこんでしまいましたので、今度は慎重に料金表をチェックします。一番安い「uk」「de」などでも、年間9ドルしますね。「JP」とか90ドルもしますよ。ということで念の為、勤務先のエンジニアの皆さんに聞いてみましたところ、ドメイン名はAWSで取得しなくてももっと安く取得できるところで取得して、それをAWSで使うことができるそうです。ということで、方針転換して、ドメイン名は別の企業から取得することにします。

ということで、いろいろ調べまして、「ムームードメイン」を使うことにしました。運営会社はGMOペパポ、GMOインターネット(東証一部上場)の子会社でJASDAQスタンダード上場企業(3633)です。

ムームードメインのホームページに行くと、ドメイン名が空いているか(使えるか)検索できるようになっています。インターネット上の住所ですから、名前がかぶったら使えない、というのは実際の住所や駅名と考え方は同じですね。morihiro と入力して検索すると、morihiro.xxx のxxxで使える選択肢と、それを取得するための1年間のお値段が表示されます。

morihiro.jp  2,840円ですね。AWSで90ドルだったのと比べるとだいぶ安いですね。でも「取得できません」になっています。世界のどこかのMorihiroさんが既に使っているのでしょうか。ちょっと試しに、morihiro.jpとブラウザに打ち込んでみると、

鹿児島県の「株式会社盛洋建設」様が既に取得されているようです。(すみません、AWSと全く関係ありません。ただの脱線です)

ということで、ずーっと下の方を見ていきますと、

morihiro.tokyo というのが、199円で、しかも空いています。これを取得したいと思います。(ちなみに、この記事では記載割愛していますが、もし2年目以降もずっと使おうと考えている方は、2年目以降の更新料金もきちんとチェックしてから取得してください。1年目が安くて2年目からぐっと値上がりするというパターンもありますので)

ということで、AWSと関係ない流れの話になっていますので詳細は割愛しますが、ここでユーザ登録して、クレジットカード登録して、めでたく

morihiro.tokyo

の住居表示が私のものとなりました。

住所をつけましょう(2)

さて、前回の続きです。まず行うのは「緯度と経度しかない私のWebサイトに住所をつけること」です。これには

1.住所の名前を取得する(ドメイン名の取得)

2.住所の名前と緯度経度を紐付ける(DNSへの登録)

というふたつの手順があります。

ということで、まずは住所の名前(ドメイン名)を取得することにします。

google.com  → Googleの住所
amazon.com → Amazonの住所

このようなやつを自分用に取得したい、ということですが、このようなドメイン名は、世界中で一元的に名前を管理している団体がありまして、

ドメインって誰がどうやって管理しているの?
https://xn--u8j7eobcu7j2kyg7f.jp/special/registrar/index.html

私たちはそこから委託された団体や企業を通じて、住所のお名前を借りる契約をむすぶことができるようになっています。

などと偉そうに行っていますが、私は実は今まで使ったことがありませんので、今から調べてみたいと思います。まずは「aws dns」でGoogle検索してみると。。。

一番上に、AWS公式ページ「Amazon Route 53 (スケーラブルなドメインネームシステム)」と出てきました。ちゃんとAWSでできそうですね。ということで、ココをクリックして行ってみます。

かっこいいAWS公式ホームページが出てきました。Amazon Route 53の「料金」のところをクリックしてみます。

料金表の左端にあるメニューを見ると「ドメイン名」とあります。ここをクリックしますと、

オレンジ色のリンクで「TLD別の最新料金表」と書いてあるじゃありませんか。ココをクリックします。

出てまいりました。TLD別(.comとか.netとか、名前の種類別)に料金がだいぶ違いますが、ここから申し込めば年間いくらで使えるようですね。

それでは、続きはまた来週。。。

住所をつけましょう(1)

先週までで、LightsailとWordpressを使ってWebサイトを作るための初期設定が整いました。それからサイトのデザインを整えて、頑張って記事を書いて書いて書いて。。。とすると、こんなふうにWebサイトが出来上がります。

さて、どこかで見たようなサイトですね!?

そうです、この記事が乗っているサイト「はじめてのAWS by Morihiro」です。実はこのサイトは4月から既にAWS上に作成されていました。。。というと自作自演と言われそうですが、いろいろ試行錯誤を繰り返した結果を後追いでこのブログでご報告しております関係上ご了承ください。

さて、あらためて、上記のスクリーンショットと、今ご覧になっているこの実際のサイトを見比べて頂いて、まだなにか違いがあるのにお気づきでしょうか。。。

上記のスクリーンショットでは、ブラウザのアドレスバーに「52.197.xxx.xxx」を表記されています。今ご覧になっているサイトは、ブラウザのアドレスバーに「morihiroaws.local」と表示されていると思います。

これは、IPアドレスとDNSと言いまして、

「IPアドレス」は、インターネット上のすべての場所を、数字の羅列で表現するもの、無理やり例えれば、地球上の位置を緯度と経度で表示するようなイメージです。それに対して、DNSとは、英語などの単語で場所を表記するもの、まさに地球上の住所の表記にようなものです。上記ののスクリーンショットは、私のこのWebサイトの緯度と経度を指定して見に来て頂いている状態、一方で、いまみなさんがご覧になっている「morihiroaws.local」は、住所を指定して見に来ていただいている状態です。(Google検索とかでこちらのページにいらっしゃった方もいるかもしれませんが、それは上記の例えで表現すれば、「Googleさんに私のサイトへの道順を聞いたら教えてくれたのでやって来た」という感じでしょう)

ということで、これから私は、

1.緯度と経度しかついていない私のWebサイトに、住所をつける

2.私のWebサイトの場所をGoogleさんに教えてあげる

という2つの作業をやってみたいと思います。

それでは続きはまた来週・・・

AWSでWebサイトを作る(5)

先週の記事ではパスワードの探し方を調査しましたが、それに従って実際に探してみます。まず、AWS Lightsailの画面に戻って、自分が作ったインスタンスのアイコンの右上端をクリックして「管理」をクリックします。

そうすると、下記のように「SSHを使用して接続」というオレンジ色のバナーが出てくるので、そこをクリックします。

そうすると、下記のようにSSHで、先ほど作成したWordpressのサーバーに接続できてしまいました。こんな簡単に接続できてしまってセキュリティ的に大丈夫なの?と一瞬思いましたが、私は自分のAWSのアカウントにログインした状態から接続しているので、誰でも接続できるわけではないですね。なので大丈夫です。

ここで、パスワード取得のためのコマンド「cat bitnami_application_password」を入力します。

すると、さくっとパスワードが表示されました!
(注:下記にはパスワードが見える画像がおいてありますが、このサーバー環境はこのブログが公開される時には既に消去済ですので、このパスワードを使っても何もできませんよ~)

上記のパスワードを使って、Wordpressの管理画面にログインします。
WordPressの管理画面は、Wordpressのトップ画面の下の方にある「Log In」から入ります(これは、AWSの知識ではなくてWordpressの知識ですが)

「Log in」をクリックすると、管理画面の入り口が出てきます。ここでさきほどのパスワードを入れると、

WordPressの管理画面にたどり着きました。ここが出てくれば、あとはデザインの変更、記事の投稿、なんでも自由自在です。これで、AWS Lightsailで簡単にWordpressサイトを作成、更新することができるということが確認できました。

AWSでWebサイトを作る(4)

さて、前回の続きで、WordpressのIDとパスワードはどうなっているのよ。。。という調査です。

さて、いまいちど、先程のWordpressの画面をよーく見てみると。。。

右下の隅がぺろんとめくれて、今まで私が使ってきたWordpressではい変なアイコンが見えています。試しにここをクリックしてみますと、

ちゃんと書いてあるじゃないですか。

英語ですが、こんなことが書いてあります。

これはBitnamiによってつくられたWordpressのクラウドイメージです。
WordPressのデータへのアクセス方法
Username user
パスワード:最初に立ち上げたときにパスワードが生成されます。パスワードを取得するにはココに書かれた指示に従ってね。
とのことなので、「ココ」をクリックしてみると、

「アプリケーションにログインするための資格情報の見つけ方」という画面が出てきました。更に下にスクロールしていくと、ご丁寧に操作方法をビデオで解説してくれています。

では、ここでお勉強した操作方法に従ってログインする作業は、次回お送りしたいと思います。

AWSでWebサイトを作る(3)

前回は上記の「保留中」のところで終わりましたが、数十秒後に再読込してみたら、「実行中」に変わりました。あっという間です。

さてできあがったらしいのは良いですが、出来上がったWordpressにどうやったら実際に触れるのでしょうか!?

まず、Wordpressのアイコンをクリックしてみます。すると下記の画面が登場です。


右上を見てみると「パブリックIP 54.249.53.246」の文字が。ということで、ブラウザからこのIPアドレスにアクセスしてみると、

はじめての方には??かもしれませんが、これはWordpressソフトウエアの初期画面です。ということは。。。この3週間に渡りこのブログで紹介した設定作業(ブログでは3習慣ですが実時間は数分です)で、

・Linuxサーバの作成
・PHP、MySQLのインストール
・Wordpressのインストール
・インターネットへの接続
・パブリックIPアドレスの取得

などなどがさくっと終わったということで、確かに「数分でWordpressサイトを作成」は誇大広告ではないということが確認できました。

が、ちょっとまって。。。

WordPressにログインして、設定や記事投稿などをするためのIDとパスワードはどうなのよ。。。ということで、続きは次回また。

AWSでWebサイトをつくる(2)

では、「LightSail」を実際に触っていきたいと思います。

まず、メニューから「LightSail」をクリックします。

いきなり今まで見てきたAWSのサービスとはだいぶテイストの違うほんわかした感じの画面で「おはようございます」と来ましたね。真ん中にどーんと「インスタンスの作成」というボタンがあります。ここをクリックすると多分何かできるんじゃないかなあという直感のもとに、クリックします。

まず「インスタンスロケーション」というのが出てきました。
4月のEC2のときには、オハイオにつくったり、というか気がついたらオハイオに作られていたりシましたが、今度はわかり易すぎる国旗マークと共に、これから日本につくりますよ!と表示されています。オレンジ色の注釈をクリックすると変更もできるようですが、ここはあまり気にせず日本のままとします。
次に「インスタンスイメージの選択」というのが出てきます。いきなり「Wordpress」って出てきます。ということは、まさか自分でWordpressのインストールすらしなくて良いということなのでしょうか?それはだいぶらくちんですね。

更に下にスクロールしていくと、なんか解説が書いてあります。Bitnamiという会社が、AWS上で最初からWordpressがインストールされた状態のパッケージを準備してくれているそうです。Bitnamiって何者。。。とちょっと寄り道して調べてみますと、

Bitnami – Packaged Applications for any platform
https://bitnami.com/

VMWareがBitnamiを買収へ
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1905/16/news067.html

AWSのようなクラウドサービスの上で、様々なオープンソースのソフトウエアを面倒な事前準備作業なしに簡単に使えるようにするパッケージを提供しているベンチャー企業、なんですね。初めて知りました。そして今知りましたが知った時には既にIT業界の超大物企業VMWare社が買収していました。

ということで、Bitnamiさんのおかげで、本当に数分でWebサイトができそうな予感がしてまいりました。

ということで、更に下にスクロールしていくと、

一番小さいやつは、$3.50/月で、最初の1ヶ月は無料だそうです。私が超人気ブロガーなら大きいやつにしたほうが良いのかもしれませんが、今はそんなことはないのでこちらを選びます。


「インスタンスの識別」は、要するに名前をつけるということのようです。上記には、「WordPress-512MB-Tokyo-1」というシステムが自動的に設定した無味乾燥な名前がついていますので、私の方でここに「Morihiro_Wordpress_1」名前をつけて、「インスタンスの作成」をクリックします。

そうすると、お、なんかそれっぽいものができました。画面は「インスタンスの作成」ボタンを押してから数秒後のスクリーンショットですが、「保留中」の文字があります。まだつくっている途中なのでしょう。それでは、できあがりの結果は次回のお知らせということで、よろしくおねがいします。

AWSでWebサイトを作る

「今までやっていたことをAWSでやってみる」の次なるチャレンジとして、「AWSでWebサイトを作る」をやってみたいと思います。

こちらは私の趣味のWebサイトですが、要するにこれをAWSで作ってみよう、ということです。

Morihiro Music
https://www.morihiromusic.com

私が上記のサイトを作った時には、

1.レンタルサーバー(このときは「さくらインターネット」)を契約する

2.Wordpressのソフトをここから入手して、 https://ja.wordpress.org/download/
FTPでレンタルサーバーにファイルを送ってインストールする

3.Wordpressの設定をして、いろんなコンテンツ(歌詞とか音声ファイルとか)とアップロードして公開する

というような手順だったと記憶しています。

AWSも今までのITサービスの技術や歴史の上に気づかれているものですので、おそらく似たようなやり方があるんだろう、と想像しながら調べてみることにしたいと思います。まずは、「AWS Wordpress」でGoogle検索シてみると。。。

上記の3番目に出てきた見出しが目に止まりました。
「Amazon Lightsail – ほんの数分でWordPressのサイトを開設」
ほんの数分、ですか? 私が前に自分のサイトを作成した時には、ほんの数分、ではなかったような気がしますが、これはまた何かサプライズがあるのでしょうか。。。この見出しのサイトは、URLを見ますとAWS公式サイトのようですので、ここに行ってみます。

「月額わずか3.50 USDから、Wordpressサイトを数分で起動できます。」とのことです。ちなみに私が今まで使っている「さくらのレンタルサーバー」は、「ライトプラン」が129円、私はこちらに入っていますがいろいろ制約があってWebサイトつくるのにもいろいろ調べて苦労しました。「スタンダードプラン」は月額515円ですが、そうするとAWSのサービスも細かいところはおいておくとしてもまあまあ似たような感じ。。。と勝手に想定して、やってみることにします。

ではとにかく「LightSail」というのを使えばよいのね、ということで、AWSのサービスメニューから、「LightSail」を探します。

一番最初のところ、4月に試した「EC2」のすぐ次に「LightSail」というのがあるのがわかります。これですね。それでは、来週はこの「LightSail」でWordpressのWebサイトが本当にできるのか、試してみたいと思います。

課金に関する後日談

前回、AWS Workplaceをつくってみたけれど課金がこわくてすぐ消しました、という話をしましたが、消した翌日にAWSからメールが届きました。

ちゃんと請求額の連絡が来るんですね。ちゃんとしてますね。ということで、メールの「Billing & Cost Management Page」をクリックします。



えっ!ちょっと待ってくださいよ。なんで26ドルも請求されているんですか!?!?

内訳をレポートから読み取ってみると、やはり昨日作ってすぐ消したWorkSpacesに対する課金のようです。

なんでこんなことになっちゃったの、ということで、あらためて料金表を確認してみます。

https://aws.amazon.com/jp/workspaces/pricing/

確かに振り返ってみると、「Windowsバンドルオプションバリュー$9.75/時間+アプリケーションオプション月額$15+従量」だからそりゃそのくらいはとられますわな。でもアプリケーションバンドル$15ってまあ微妙に高いっちゃ高いかも。MicrosoftからOffice365Soloを買えば月額1274円ですよ。うーん。

もし一人でパソコンを使うだけのためであれば、そりゃ自分で買ったパソコンにすべてをインストールしたほうが得な気がします。AWS Workspacesを使ってもそこに接続するためのパソコンは結局必要なわけだし、自分のパソコンで作業すれば$9.75毎月払わなくていいわけだし、Microsoft Officeだって安いし。

しかし、もし自分が、例えば従業員が数十名の中小企業やNPO団体の管理部門の職員で、職員のパソコンの面倒を自分で全部見る役割だったらどうでしょうか? 新しい職員が就職するたびに、新しいパソコンを手配し、あるいは余っているパソコンをOSからOfficeから全部インストールし直し、職員が辞めたらそのデータを全部消して、パソコンの具合が悪いと言われたら全部面倒を見て。。。なんてことをやっていたら時間がいくらあっても足りないでしょう。もしAWS WorkSpacesを使えば、職員の皆さんには自分のパソコンを持ってこさせるか、パソコンを持っていない人にだけ支給をするかして、このブログで先月書いたのと同じ方法でひとりひとりにサクサクとアカウントを作ってあげればあとはおしまいです。そして誰かが退職したらそのアカウントを管理者として消してしまうだけです。情報漏洩とかの心配もだいぶ軽くなりそうです。そういう付帯業務を軽くするためだと思えば、毎月ひとり二十何ドルか課金されても全然安い気がしますね。