つながりましたよオハイオに

先週は「オハイオにある私のコンピュータどうやって使うのよ?」という疑問を提起して終了してしまいましたが、続きです。

遠くにあるパソコンを使う。。。といえば、そうです、遠隔操作です。遠くにあるパソコンの画面を自分のパソコンに映し出して、手元で操作できるんです。ニュースに出てくるような犯罪で使うのとは違いますよ。実家のお父さんのパソコンをメンテナンスしてあげるとかに使うんです。

きっとAWSでもこれができるんじゃないか、普通できるはずだよね。。。ということで、このオハイオで動いている私のt2.microちゃんを

右クリックしてみると、こんな表示が。

一番上に「接続」って書いてあるじゃないですか。ここをクリックすると、



「リモートデスクトップファイルのダウンロード」ここで遠隔操作でAWS上のパソコンに接続するための設定が入ったファイルがダウンロードできるようになっています。

自分のパソコンに遠隔接続用のファイルをダウンロードしました。

これをクリックして、オハイオの私のコンピュータに接続を試みます。

おお、接続しに行っていますよ。。。

接続成功です!画面がわかりにくくて恐縮ですが、一番外側の枠が、私の手元にあるPCの画面で、その中に、オハイオにあるAWSのコンピュータの画面が写っています。ひとつ上の画像をご覧いただければわかると思いますが、私のPCの画面は、ブルー1色の画面ですが、オハイオのAWSのコンピュータはWindowsの初期設定の窓の画像になっていますね。

さて来週は、このオハイオのAWSのコンピュータの上で、自宅のパソコンで普段やっていることを試しにやってみようと思います。


AWSでパソコンを作る!?

さて、先週宿題として宣言した「自分のパソコン(に似たもの)がAWSでつくれるかどうか、についてこれまた体当たりチャレンジしてみたいと思います。

まずはここの画面から

140個もあるメニューのさてどこから?ですが、とりあえず一通り勉強しました。一番上に「コンピューティング」ってありますね、直訳すれば「コンピュータすること(!?)」ですかね。ここでしょう。

そして一番上に「EC2」というのがあります。これは「Elastic Compute Cloud」、直訳すれば「柔軟なコンピュータのクラウドサービス」、意訳すれば「コンピュータをクラウド上に、さっと作ったりさっと消したり、大きくしたり小さくしたり柔軟につくれます」という感じでしょうか。

とりあえず、この「EC2」をクリックしてみます。


「EC2」を押したらこんな画面が出てきました。いろいろありますが、目立つ青い色で「インスタンスの作成」というのがあります。その上には「インスタンスと呼ばれる仮想サーバーを作成します」とあります。「インスタンス!? instance!?」英和辞書では「 例、実例、事例、実証、場合、事実、段階」とありますが、全然ピンときませんね。ここはIT用語で「インスタンスの作成」=「クラウドの上にコンピュータを作成」というくらいの意味のようです。ということで、このボタンをクリックします。

次はこんな画面が出てきました。「AMI」!?次々に襲いかかる3文字略語の嵐に動揺してはいけません。「AMIは、インスタンスの作成に必要なソフトウエア構成(OS,アプリケーションサーバー、アプリケーション)を含むテンプレートです。」とあります。ところで、今回は何をつくろうとしていたんでしたっけ?、そうです、自分の持っているパソコン(に近いもの)です。そうなると、「Windowsが動いているコンピュータ」ですね。今この画面に見えているのは「Linux」のようです。名前は聞いたことありますが触ったことないし今回はそれが目当てではないので、画面をスクロールして下に行きます。

お、出てきましたよWindows。しかも「無料利用枠の対象」って書いてあります。嬉しいですね。でも「Windows Server 2019」って書いてあります。私の自宅に持っているパソコンに入っているWindows 10ではありません。。。さてどう違うんでしょう。

http://tooljp.com/windows/chigai/html/Windows/clientos-vs-Serveros.html

非常に簡単に言ってしまうとWindows ServerというのはパソコンのWindowsのより上位のソフトのようです。とりあえず無料なので、大は小を兼ねるのだろうと判断して、これを「選択」クリックします。

次はこんな画面が登場です。nano, micro,small,midium,largeなどと書いてあります。これは、どのくらい大きな(性能のよい)コンピュータをつくりたいか、という選択肢ですね。今は「無料」だけを理由に「t2.micro」を選んで「確認と作成」をクリックします。

確認画面が出てきました。「起動」をクリックします。

多少途中の確認画面等の説明を省略しましたが、何回かクリックすると、作成が始まりました。

そしてこの画面が登場しました。

青い行が1行あります。先ほど行った一連の操作で、オハイオ(右上に地名が表示されていますね)のAmazon社のセンターの中に、私がいま注文したコンピュータが1台出来上がっていま動いている(緑色の丸と、「running」の文字が見えます)ということのようです。

ブログの記事で書くと3週間に渡る長い記事となってしまいましたが、実は私が最初の記事(申し込み開始)からここに至るまで操作をしていた時間は、書かれていることの意味などを勉強していた時間を除きますと、約5分間。通販でコンピュータを買っても配達まで数字はかかりますが、5分でできました、というこのお手軽さ、がクラウドサービスの魅力、Elastic(柔軟な)という言葉の意味するところです。私は趣味で触っているから良いとしても、例えば、あなたが30名くらい社員のいる会社の管理部門担当者で、みんなのパソコン調達して使えるようにしてあげてよ、なんて話になったら結構大変だと思いませんか。30人分のパソコンを注文して、届いたら箱から出して電源つないで配線して。。。というところを楽にしてくれる可能性があるのがクラウドサービス、というようなざっくりしたイメージを持っていただくと良いのではと思います。

しかし、チョット待って。。。オハイオにある私のコンピュータ、どうやって東京にいる私が使えというのでしょうか!? それについてはまた来週ということで、引き続きよろしくお願い致します。

140個もあるこれは何?


さて、先週宿題でやりますと宣言した、「ここに並んでいるものの概要を大まかに把握する」に入ってまいります。

大まかに把握する前に、画面上で数を数えましたが、約140個あります。

あと、もうひとつ気を引くのが、画面右上にある「オハイオ」の文字。オハイオ、ってアメリカのオハイオ州のこと? ものはためしと「オハイオ」をクリックしてみます。

なにか世界のいろいろな場所がズラっと出てきました。

これは一体なんだろう、ということでこの1週間いろいろ調べておりましたが、簡単にいうとこういうことです。

ここに140個ならんでいるのは、AWSが提供するいろいろなITのサービスメニュー。昔からそうですが、ITシステムをつくるには、いろいろな機能を持ついろいろなIT製品を組み合わせる必要があります。計算をするコンピューター、情報を保管しておくストレージ、情報を整理し集計や検索を簡単にできるようにするためのデータベース、他にもさまざまな機能をもつ製品が、この数十年のITの進化の歴史の中で発明されてきました。

しかし、1970年台か2000年代くらいまでは、このようなさまざまなIT製品を組み合わせたITシステムを企業がつくるためには、さまざまなIT製品メーカーが販売している製品を買って、それを置くための専用の部屋を自社のオフィス内もしくはどこかに借りてつくって(鍵管理や、空調管理、電源などの設備が整った)、という形でつくっていたものでした。ところが、そうするとまとまったお金が必要になりますし、時間もかかります。仮定の話ですが、私がもし今から20年くらい前に一念発起してベンチャー企業を立ち上げて、ネット通販会社をつくる!と決心したとしましょう。IT製品を買ったり置き場所を借りたり、相当な初期投資が必要だったと思います。

AWSは、それと同じことを「クラウド」という技術を使ってより気軽にできるようにしてくれるサービスです。ここに140個並んでいるのは、ひとつひとつがITシステムに必要な機能で、この中から必要な物を選んで組み合わせる、ということが、この画面からできるようになっています。そして先程「オハイオ」という文字が出てきましたが、ここの画面から必要なものを選んで、組み合わせて設定して注文すると、AWS社のオハイオのセンターに一瞬で注文したものが出来上がる、という仕組みになっています。「オハイオにあるものを日本の私達がどうやって使うのか?」という疑問をお持ちになるかもしれませんが、ITシステムにはネットワークという技術があり、遠くにあるものを使うことが簡単にできるので問題ありません。

説明だけだと抽象的になってしまいますので、来週は実際にここに何かを作ってみたいと思います。先週の宿題で、 「自分が今までにパソコンでやったことのあることを、AWSでやってみるのネタを考えておく」と宣言しましたが、 まず最初のチャレンジとして「自分のうちにあるパソコンと同じもの/似たようなものを、AWSのオハイオに作ってみて、それを実際に使えるかどうかを試してみる」というのをやってみたいと思いますので、来週をお楽しみに!

AWS申し込みにチャレンジ

体当たりの第一歩として、まず申し込みです。

「aws 申し込み」でGoogle検索しました。「1年間無料枠つき」と書いてあります。大企業が使っているサービスですし、このブログのチャレンジは自腹ですので、1日目から挫折の可能性も頭をよぎっていましたが、ここは「無料」の言葉に励ましを受けて、申込みに進みます。

AWSの申し込みページが出てきました。1年間無料で使える枠があるようです。「まずは無料で始める」に進みます。

住所やクレジットカード情報等の登録がひとしきりありました。会社でなく個人の資格でも全然問題なく利用可能のようです。「サポートプランの選択」という画面が出てきます。月29ドルでメールでの質問サポートが受けられるようですが、今はまず体当たりなので「無料」のベーシックプランを選びます。

登録が一通り終わると、この画面が!

ここにずらっとならんでいるのが、AWSが提供しているさまざまな種類のサービスで、この画面からいろいろ選んで使っていく、ということのようです。ここで軽く心が挫けそうですが、例えるならば、AWSという会社は、例えば私が趣味のパソコでいろいろなことをやるときには、パソコンショップからいろいろなものを買ってきて、それをつないで組み合わせて使う、というのをここで提供しているということでしょう。従いまして、来週の更新までに以下にチャレンジしたいと思います。

1.ここにズラッと並んでいるものの概要をおおまかに把握する。まずはこれを読んでみます。

https://d1.awsstatic.com/International/ja_JP/Whitepapers/aws-overview.pdf

2.自分が今までにパソコンでやったことのあることを、AWSでやってみる。そのネタを考えておく。

それではまた、来週お会いしましょう!

はじめてのAWS

皆さんこんにちは、Morihiroと申します。

私はある企業で10年以上に渡りずっと契約、財務経理、経営企画等、管理部門関係の仕事をして参りましたが、今年の4月から、AWS(Amazon Web Services)に関する事業をする現場の部門に異動になりました。世界最大級のネット通販企業でであるAmazon社の、もう一つの柱の事業であるITクラウドコンピューティングサービス事業がAWS事業である、とのことですが、事業の現場に来て技術者の人たちと一緒に仕事をすることになってしまった以上、新聞や雑誌に書かれていることだけではなく、現場現物に少しでも触れることにチャレンジしてみたいと思い立ちました。

そこでまず、このブログでは、 趣味でパソコンは好きですが、 企業の情報システムに関わる業務経験は全くない、でも関わりを持たないといけなくなった、という私が、果たしてAWSに実際に触れてみるとどんなことになるのか、何が見えてくるのか、を綴ってまいりたいと思います。毎週週末更新を目指しますのでお付き合いのほどよろしくお願い致します。

コメント、質問大歓迎でございますが、世界に公開されておりますので実名はなしにてお願い致します。